耐久性とは、クラウドストレージシステムがデータを失わずに長期間保持する能力を指す
AWSでの耐久性には、主に以下の2つの重要ポイントがある
◆1.データの永続性:データが長期間(数年から数十年)にわたって確実に保存され、アクセス可能であること
◆2.データの整合性:保存されているデータが正確であり、データの破損や改ざんがないこと
AWSは、データの高い耐久性を実現するためにさまざまな方法を使用しています。代表的な方法をS3(ストレージサービス=データ保存)の例で挙げます。S3は保存の仕方で、様々な種類から選択できるようになっています。
Amazon S3 は非常に高い耐久性を提供するため、多くの企業や開発者に最も利用されています。
◆99.999999999%の耐久性:S3は、「イレブンナイン」と呼ばれる99.999999999%のデータ耐久性を持っています。
これは、10,000億オブジェクトのうち、 一年間に失われるオブジェクトが1つ未満ということを表します。 データは破損、消失します。
AWSのS3は、様々な仕様目的に合わせたタイプ(容量無制限)がありますが、S3スタンダードタイプを選択すると、 複数のAZにデータが自動保存されます。
最重要なデータは、さらに他のリージョンに保存すること可能で、ただし費用が嵩みます。
◆データの複製:データを自動的に複数の物理的な施設(通常はリージョン内の複数のアベイラビリティゾーン)に複製します。
これにより、一部の施設で障害が発生してもデータが失われるリスクを低減します。
◆整合性チェック:データの整合性を定期的にチェックし、問題が検出された場合には自動的に修正します。

ここで注意が必要なのは、耐久性と可用性(Availability)の違いです。
◆耐久性:データが失われないことを保証する度合い
◆可用性:サービスやデータにアクセスできる時間の割合 たとえば99.99%の可用性であれば、年間(365日=24時間=8760時間)に約52.56分間のダウンタイムが許容(発生する可能性があると言うこと)されます。